【学会発表論文】日本キャリア・カウンセリング第26回研究論文

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「人を楽しませる価値観楽観性の提案」

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【遊び心】が職場を救う

 E.シャイン(金井訳,2003)は価値を見出す生き方の個人差として8つの価値観を提案した。8つの価値観は翻訳によって多少の訳語が異なっているが、概ね自律性、創造性、安定志向、挑戦好き、暮らし、専門性、管理職(組織性)、貢献意欲の8つとされている。

しかし、近年はダイバシティの時代と呼ばれ価値観の多様化も指摘されている。シャインの提案する価値観では考察できない生き方も出ていている可能性が考えられる。

たとえば、ブロガー、YouTuberなど人を楽しませるコンテンツを発信する生き方を選ぶ人たちの存在が注目されるようになって久しい。彼らの人を楽しませる生き方を説明できるシャインの示唆した8つの価値観には含まれていない。このように、シャインの示唆した8つの価値観を超える生き方が現れていると言えるだろう。

楽観性は他者から大切にされているという認識と情緒である被受容感と正の関係、他者から蔑ろにされているという認識と情緒である被拒絶感と負の関係にあることが示唆された。被受容感も被拒絶感も抑うつとの関連が繰り返し確認されているので、楽観性を持ち、人を楽しませようとする人は間接的に抑うつ的になりにくい可能性が示唆される。同様の傾向を示す価値観は本研究では管理職と挑戦好きだけであり、概念的にも他の価値観とは違うことが示唆されていることも合わえて、新しい価値観として検討する意義があると考えられる。

(人を楽しませる価値観、楽観性の提案 須賀えり子 杉山崇 研究論文より)

日本キャリア・カウンセリング第26回研究論文「人を楽しませる価値観楽観性の提案」須賀えり子 杉山崇

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